なぜか人生がうまくいく「明るい人」の科学

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なぜか人生がうまくいく
「明るい人」の科学

著者:和田秀樹 / 出版社:クロスメディア・パブリッシング / 発行日:2022-06-01

内容紹介:
”ぶすっとした顔”をやめるだけでうまくいく。

明るいからうまくいくのか?
うまくいくから明るいのか?

明るい気持ちでいること。
それは、毎日を楽しく過ごすための「原動力」となる。
さらに、心と体を元気にしてくれます。

ポジティブな考え、ネガティブな考え。
物ごとのとらえ方は人それぞれ。
精神医学や心理学といった「科学」の観点から、別の視点で物ごとをとらえ、他の可能性を考える方法を紹介していきます。



「明るい」か「暗いか」は主観の問題

あなたは自分の「性格」について、どう思っていますか?
ポジティブに物ごとに向き合う「明るい」タイプでしょうか?
ネガティブに考えることが多い「暗い」タイプでしょうか?

コロナ禍のマスク生活が始まって、すでに3年が経過しています。
不自由な毎日が長く続いていますから、自分のことを「明るい」と考えている人でも、
「最近、ちょっと暗くなっているかも・・・」と感じているのではないでしょうか。

引用:P.2

笑顔になれないのは、日本人特有の気質を持っているからだと著者はいいます。

日本人は、古来から、笑顔の人や愛想がいい人を否定的に見る傾向があります。

いつもニコニコと微笑んでいる人は「ヘラヘラしている」と言われ、誰にでも愛想がよければ「八方美人」と見られてしまいます。

引用:P.19

いつも黙って仏頂面している人、家でも一度座ったらテコでも動かず、ムスッとした表情でいる人。
ペラペラしゃべるのは男らしくないと言われた時代もありました。

私もおしゃべりなので、小さいときによく怒られました。

人生は「実験」の連続だと考える

どうやって、明るい気持ちになり、毎日を笑顔で過ごすことができるのでしょうか。

「いろいろなことを試してみなければわからない」

引用:P.30

なんだよ、それ?
あたりまえじゃん!って思ったのではないでしょうか?
それでも、これに尽きると思います。

「いろいろなことを試す」という行為を続け、仮に失敗しても「次はもっと工夫してみよう」と思うことで、人生が楽しくなります。うまくいけば嬉しくなって、さらに楽しくなります。

暗い気持ちで「何もしない」でいても、悪いことが起こりやすくなるわけでもありません。
結果として、何も楽しいことが起こらないというだけのことです。

何もしない。
現状維持というのは停滞ということではないでしょうか。

現状維持の間、少しでも楽しんでいる人は、自分よりもいろんなことが進んでいるかもしれません。

もう一つ、大事なポイントとです。
ポジティブ思考、ネガティブ思考とかではなく「今よりもよくなりたい!」と思うことが大切です。

なにごともやる前から答えを決めつけず、やってみることで人生が楽しくなり、笑顔が増えてくるようになります。

最後に笑顔が増えることでの効果を紹介します。

①気持ちに余裕が生まれる

②相手に心を開いているサインになる

③生き生きした印象を与える

④免疫力が高まる   

⑤精神的に安定する

引用:P.22~24


ちなみに、大阪府では「笑いと健康」をテーマに行政の課題として取り組んでいます。

笑いで健康になれば、いつまでも楽しい人生を送れるということです。

まとめ

人生のストレスが減れば笑顔が自然と増えていきます。

本書は、明るい人になるために、「笑顔をつくりましょう」をすすめているのではありません。

自分の小さな幸せを見つける。そのために「不安」や「ストレス」を減らすための物事の考え方を少しづつ取り入れましょう。

変わられるものは変えましょう。変えられないものは変えられないのでスッパリ諦めましょう。人にどう見られるかを意識するよりも、人に「いい印象を与える」ことに意識をしましょう。

目次

第1章 明るい人はなぜ人生がうまくいくのか?

第2章 「不安」にならない仕組みをつくる

第3章 うまくいってる人の考え方21のコツ

第4章 ポジティブな感情を引き出す6つの方法

第5章 「意欲」さえあればすべてうまくいく

    -エッセイ,