人類がここまで進歩してきたのは、好奇心、願望、挑戦や失敗、ときには頭がおかしいんじゃないかと思ってしまうようなことなどを経て成り立っている。
電話、飛行機、テレビ、原子力、武器など、この世のあらゆるものが進歩してきている。
そのきっかけは、どんなものなっだのか?
「自分の死神が見える!?」
「人類は神になる」
「ブラックホールに地球が飲み込まれるかもしれない実験」など。
原始人が地上を歩き回っていた日から、ロケットが銀河を探索する時代まで、科学者が見てきた歴史を振りかえります。
科学を新たな視点で見る、おもしろ科学の本。
ぜひ、当時の科学者に思いを寄せて、新たな目撃者になってください。
2階から卵を割らずに落とす方法
著者:ショーン・コノリー 訳者 / 古谷美央 / 出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン / 発行日:2014-11-20
幸運なことに、好奇心、忍耐、そして新しいアイデアを何が何でも試そうという勇気を持ちあわせている人々が人類の歴史のそこここにわずかですが存在しました。このような勇者たちが出現してくれたおかげで、私たち人類は、原始的な石器を使う数百年前から、亜原子粒子同士を衝突させようという現代まで進歩を遂げてきました。
科学者には、自らが作り出したものに例え破滅の危険性が潜んでいたとしても、利点のほうが上回るという自信が常にありました。本書は、200万年前から始め、そして最後は最先端の研究まで、人類の科学の旅にあなたを招待します。
科学者たちが破滅の危機を自覚しながらも、どうして尻込みせずにいられたのか、その舞台裏もお見せしましょう。
あなたが破滅の危険にあまり気を取られすぎなければ、たくさんの驚きとワクワクに満ちた素敵な旅になるでしょう。
人類史上初の大量破壊兵器!?
人類史の99%を占めているのは旧石器時代です。
およそ1万年前の、旧石器時代末期の人類といえば、狩りや植物の収集を行い、集団で生活していたことがわかっています。
その頃の武器といえば、石器から、斧、ナイフ、槍と進化していきます。
突然襲いかかってくる野生動物から身を守る。
獲物にする動物を狩る。
どっちにしても、この武器の最大の欠点は、近接攻撃ということ。
さらに、投げるスピード、距離、威力は腕力次第。
科学的進歩の基礎は、観察です。
「チクショー!誰かもっといいものを発明できないのか?
引用:本文P.36
静かにヒュッと飛んでいって、ずっと遠くの獲物にも当たるようなやつが欲しい!」
観察に優れた発明者が、ひらめきました。
木の枝とひも状のものを組み合わせることで、最初の弓を作り出したのです。
「これ、いけんじゃね?」
野生動物に襲われ、身を守る側から、
弓矢(武器)を作り、野生動物を狩る側へ。
遠くから姿を隠して獲物を狩る。
人も狩る。
文字を発明する前に、殺人兵器となる弓矢を発明した人類。
破滅へのカウントダウンの始まりでもあったのかもしれない。
フランケンシュタインの怪物誕生秘話
ベッドに横たわるフランケンシュタイン。
博士がスイッチを入れると、火花とともにフランケンシュタインが目覚める・・・。
映画「フランケンシュタイン」見たことがない人も、フランケンシュタインは知っている人も多いのではないでしょうか。
カエルの脚に電気を流すと、けいれんした。
その発見をもとに、ゾンビの研究から電池が誕生!
何がきっかけで、科学が進歩するのか分からないのが面白い!