家づくりを工務店もしくは設計事務所に頼むと、設計図面と照明器具の写真を載せたものが提案されたりします。
家のデザインも大事ですが、日常の使い勝手や快適性、メンテナンスのことも考えて、後悔しないようにしたいですよね。
家づくりの照明計画をするときに考える大まかなポイントを紹介します。
そんなに難しく考える必要はありませんので、安心してください。
最初に図面をコピーし、鉛筆、蛍光ペンなどで何度も書いて確認していきましょう!
Contents
【照明計画】
欲しい部分にしっかりと明かりを計画しましょう。
明かりが欲しい場所に、器具が計画されていますか?
照明を計画するにあたって、シーリングライトを部屋の真ん中に1個つけて終わり。
考える手間を省きたい人には、オススメです。
あとは好きな器具を選ぶだけ。
最近では、プロジェクターが組み込まれているシーリングライトなんてのもあります。
プロジェクターが欲しいなあって思っている人にはオススメですね。
また、調光や調色機能が付いていたりと、ホントにすごいです。
メーカーの努力と技術には目を見張るものがあります。
いや、自分の家を作るんだから自分で考えたい。こだわりたいというあなた。
頑張って計画していきましょう。
洋画に出てくる部屋は、なんだか落ち着いた感じに見えませんか?
ポイントは、必要な場所に必要な照明器具を置き、明るく照らされた部分、暗い部分をバランスよく配置していくことです。
たとえば、家族が集まるリビングは、落ち着く空間にしたいですよね。
まだ家具配置も決まっていないとなれば、部屋の真ん中に設置したシーリングライトだけだと、模様替えしたときに照明の明かりとダイニングテーブルとの位置関係が悪くなったりしたときに困ります。
家具の位置を変える可能性があるリビング、ダイニングではライティングレール(ライティングダクトともいう。)を付けておくことも一つの方法です。
ライティングレールをつけることで、家具の位置に合わせてスポット照明の照らす向きを調整したり、照明器具の数を増やしたり、器具を移動させたりできます。
また、ランプにもこだわりましょう。
ランプには、大きく分けて電球色、昼光色、昼白色とあります。
部屋がオレンジ色に照らされる電球色では、温かみのある落ち着いた雰囲気を演出してくれます。
反対に、昼光色や昼白色では、さわやかな、活発な雰囲気を演出してくれます。
ただし、落ち着いた雰囲気を出したいからと言って、全てを電球色で統一すると洗面所などでは薄暗く感じ、特に女性は化粧がしづらい、使いづらい部屋となってしまいます。
部屋の用途に合わせて、しっかりと使い分けましょう。
わが家の寝室の照明計画を一つの例としてあげてみます。
寝室は寝るための場所なので、部屋全体に明るさは必要ではなく、入口付近に間接照明、ベッドの足元付近を照らす場所にダウンライトを設置しています。
足元付近のダウンライトは、ベッドに寝たときに光源が目に入らないような場所にします。
ベッド脇のサイドテーブルと窓の横にスタンドを補助照明として設置できるようコンセントを準備しています。
特に細かい作業をする場所でもないので明るさとしては薄暗いですが、寝室としての空間としては十分です。
【スイッチ計画】
照明器具を配置し終わったら、スイッチを配置していきましょう。
スイッチを計画するときは、動線を考えていきます。
玄関ドアを開けて、玄関ホールの照明はセンサーでON。
そこで廊下照明のスイッチを付けるのか、そこもセンサーでon-offするのか。
最近の家は、間仕切りも少なく開放的な部屋が多いので、あちらからもこちらからも出入りすることが出来るとなると、スイッチのどこにするのか困ります。
その時は、いろんなシチュエーションを考えて、動線が一番重なる部分にスイッチを設置します。
場合によっては、スイッチを3路スイッチもしくは4路スイッチでon-offするように計画します。
わが家のスイッチは、共有部分(玄関、廊下、トイレ)はセンサーにてon-off制御しています。
その他の部屋は、部屋入口付近に手元スイッチを設けました。
自分のライフスタイルでの動線なので、ストレスなく使えています。
ただし、センサーの感度が良すぎて(センサーの感知範囲も広すぎて)、廊下を通るたびに玄関の照明が点いたりするのが、ストレスでしたが、センサー感知の向きを変えることで、センサーの感知範囲を狭くしました。
point:動線を確認するときは、いろいろなシチュエーションを想定しましょう。
どこでスイッチをonする、またはoffして次にここをonするといった感じでイメージしてみましょう。
例えば、帰宅したとき、玄関から廊下(ともに照明センサーでon)⇒ 洗面所(手元スイッチon)で手を洗って(手元スイッチoff)⇒ 廊下(照明センサーでon)を通って(階段上って)2階リビングへ(手元3路スイッチon)。
暮らしのシチュエーションは人によって違います。
自分のライフスタイルを考えて動線を確認していくと、”スイッチがここにあれば良かったのにな〜”っていうストレスがなくなります。
考えることや決めることが多すぎて、投げ出したくなっちゃうときもありますが、せっかくの自分の家です。